ふやし方

株分け

  • 株分けに適した観葉植物
    アジアンタム、アナナス、アンスリウム、スパティフィラム、カラテア、マランタ、サンセベリア、カンノンチク、シュロチクなど
  • 株分けの方法

    鉢度がやや乾いているほうがやりやすく、根を傷めません。株分けをする1週間ぐらい前から、水やりは控えます

    根が乾ききらないうちに、手早く終わらせます。乾きすぎた根は、根付かないことがあります。株は、手で分けるか、ナイフやはさみを使います。ポイントはあまり細かく分けすぎないことです。株が小さすぎると、生育が順調ににいかなかったり、腐ることもあります。

    分けた株は、親株と同じ培養土を入れた鉢に植え込みます。裂け目や切り口から病気が侵入するのを防ぐために、わら灰か硫黄粉をまぶしておくと、より安全です。

  • 株分け後の管理

    まず、たっぷり水をかけ、1ヵ月ぐらいは風の当たらない半日陰に置きます。その間、葉水を回数多くかけ、適度な湿度を保つようにします。 1〜3ヵ月で発根したら、9月中旬までに小さい鉢に植え込みます。

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挿し木

  • 挿し木に適した植物
    熱帯産の植物は、発根力が旺盛なので、ほとんどの観葉植物に可能で、技術もそれほど必要としません。
  • 用土

    川砂が一般的ですが、鹿沼土、赤玉土、バーミキュライト、水ごけなどでもいいです。

  • 挿し木の方法

    ゼブリナ、トラデスカンチアなどのツユクサ科の植物は、新芽の葉を3〜5枚つけます。フィロデンドロンやポトスなど、蔓性の植物は、つるの先端5〜10pを葉をつけて切り、水ごけに包んで3号鉢に植えます。葉のないものでも発根しますが、やや日数がかかります。ゴムノキは葉を1枚ずつ付けて茎を切り、葉の1/3を切り落とします。切り口を斜めに切って水ごけで包み、新芽と根が出たら鉢へ植えます。

  • 挿し木後の管理

    まず、たっぷり水をかけ、1ヵ月ぐらいは風の当たらない半日陰に置きます。その間、葉水を回数多くかけ、適度な湿度を保つようにします。

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葉挿し

  • 葉挿しとは、挿し木の中でも植物の葉だけを切り取って挿す方法です。
  • 葉挿しに向く植物
    ベゴニア、ペペロミア、サンセベリア類など。
  • 用土
    川砂かバーミキュライトなどを用います。
  • 挿し方

    ペペロミアのように肉厚の葉は、葉柄をつけて切り、葉柄の部分を1/2くらいに挿します。 サンセベリアのように細長い葉は、5〜10pに切り、1/3くらいに挿します。このとき、上下を間違えないこと。ただし、この仲間の斑入り種を、この方法で挿すと、斑がなくなってしまいます。株分けなら斑入りの株になります。 ベゴニアのように円く広い葉、葉脈の分岐点を中心に、これを残して放射状に切り、1/3くらいに挿します。

  • 葉挿し後の管理

    まず、たっぷり水をかけ、1ヵ月ぐらいは風の当たらない半日陰に置きます。その間、葉水を回数多くかけ、適度な湿度を保つようにします。

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取り木

  • 取り木に適した植物
    ドラセナ、ゴムノキ、コルジリネ、クロトンなど、ほとんどの熱帯花木に、また、ディフェンバキアやアローカシアなどにも向いています。
  • 取り木の方法
    枝や幹の一部分に傷をつけ、湿らせた水ごけを巻いて発根させる方法です。。短期間で親木と同じものが得られ、しかも他の方法では増やしにくい植物でも、簡単に発根させることができます。

    ・環状剝皮法

    枝や幹の一部分の外皮と木質部を幅2〜3p、深さ5oほど環状にむき、支柱竹を添えます。むいた部分に水ごけを巻き、ビニールで包んで支柱竹にひもで縛ります。ビニールに小さい穴をあけ、余分な水は流れるようにします。

    ・舌状取り木法

    枝や幹の部分の中心部までナイフで切りこみを入れ、さらに、その上3pくらいまでを割りばしのように割り裂く方法。割れ目に水ごけを少量詰め、少し開くようにしてから切り口全体を水ごけで包みます。支柱竹、ビニールなどの用い方は、環状剝皮法と同様にします。

  • 取り木後の管理

    発根後、切り取る。明るい日陰に置くと、半月から1ヵ月くらいで発根します。水ごけから白い根が数本出てきて2〜3pに伸びたら、水ごけのすぐ下を、よく切れるはさみで親木から切り取ります。これ以前に切ることは禁物です。

    切り取ったらビニールを除き、水ごけをつけたまま3〜5号鉢に植え込みます。しばらくは葉が弱って垂れ下がるので、ひもで軽く巻き上げておきます。鉢の周囲に散水し、約1ヵ月日陰に置く。葉がピンとしてきたらひもをはずし、少しずつ日光にならして、日なたに出します。

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茎伏せ・根伏せ

  • 茎伏せ(ドラセナやコルジリネをふやす)の方法

    ・伏せ方

    4〜5pに切った茎を横に寝かせ、半分くらい川砂に埋めます。このとき、老化した茎は全部取ってから切ること。水けをきらさないようにして日陰に置くと、芽と本葉が出てきますが、完全に発根するのは3ヵ月以上たってからです。発根したら、芽や葉をつけたまま適当に切り分け、鉢に植え込みます。

  • 根伏せ(コルジリネをふやす)の方法

    伏せ方

    根部に発達した地下茎を切り取り、さらに3pくらいに切って水ごけの中に寝かせます。1ヵ月くらいで芽と根が出てくるので、鉢に植え込みます。この地下茎を株に残しておくと、葉が落ちたり、色が悪くなったりするので、切り取ります。切り取ると、古株も回復します。

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分球

  • 分球に適した植物
    アローカシア、カラジウムなど、ごくわずかです。
  • 分球の方法

    球根をいくつかに切り分けて増やす方法。切るときには、よく切れるナイフなどを用い、球根に出てきている芽を、最低1つずつは含めるようにして切り分けます。切り口には、株分けの場合と同様にわら灰や硫黄粉などをまぶしつけ、病菌の侵入を防ぎます。 切り分けた球根は、川砂に埋め、発芽してきたら腐葉土をまぜた培養土で鉢に植えます。

  • 植え付け後の管理

    まず、たっぷり水をかけ、1ヵ月ぐらいは風の当たらない半日陰に置きます。その間、葉水を回数多くかけ、適度な湿度を保つようにします。

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